「和牛」と「国産牛」は実は違う?違いを分かりやすく解説します!

いよいよ12月もカウントダウンが始まりそうな時期になりました。
12月と言うよりも、もう新年も近づいて来ていますね。
この時期は忘年会や新年会で美味しい料理を食べる機会も多いのではないのでしょうか。
美味しいお肉と美味しいお酒、どちらも焼肉大伍には揃っております。
是非、忘年会や新年会には当店をご利用ください!

さて、今回のブログも前回の「ハラミ」についての豆知識に続いて、
「和牛」と「国産牛」について解説してきます。
ふと文字だけ見ると、どちらも同じでは…?と思ってしまえそうですが、実は全く違います。
どういった点が違うのか、美味しさの秘密などをご紹介します!

スーパーや精肉店で牛肉を手に入れるとき、「国産牛」と「和牛」って何が違うんだろう?と考えたことはありませんか?
今回は、「牛の匠」第五話で、その謎を解き明かしてみましょう。

牛肉の大分類

まず、牛肉は大きく分けて3つの種類に分かれますね。

① 輸入牛
「輸入牛」は外国で飼育され、加工された牛肉です。
価格が手頃で、アメリカ産やオーストラリア産がよく見られます。
肉質はやや固めで脂肪分が少なめ、赤身が多いのが特徴です。
近年では飼料も改善されて、独特な臭いも気にならないようになりました。

② 国産牛
「国産牛」は基本的に日本で飼育・加工された牛を指します。
ただし、外国で飼育した牛を輸入してから国内で飼育・加工した場合も「国産牛」として表示されることがあります。
要するに、日本で飼育された期間が最も長い牛が「国産牛」なのです。
そのため、日本生まれである必要が実はないんですね。

③ 和牛
そして、「和牛」は「国産牛」とは異なり、牛の品種を指します。
具体的には

「黒毛和種」
「褐毛和種」
「日本短角種」
「無角和種」


の4つの在来種に限られます。
これらが基になって飼育された牛が「和牛」と呼ばれるわけです。
そのため、他の品種の牛はそもそも「和牛」と表示することは出来ません。

さて、牛肉については大きく分けて3つに分類され、
その内「和牛」と名乗ることが出来るのはごく少数の種類であると紹介しました。

その4品種も、それぞれきちんと違いがあります。
今回は、和牛の代表的な品種に焦点を当て、その特徴をご紹介しましょう。

  1. 黒毛和種
    日本の和牛の王者とも言える品種、黒毛和種。
    90%以上の和牛がこれに分類されます。
    明治時代末期に外国種との交配を経て誕生し、その歴史を感じさせる品種です。
    肉質は赤身にまでサシが入り、筋繊維が細かく、脂肪が絶妙に入り込んでいます。
    小柄ながら風味も豊かで、贅沢な味わいが楽しめます。
  2. 褐毛和種(あかうし)
    黒毛和種に近い肉質を持ち、赤身が豊富で脂が少ないのが褐毛和種の特徴。
    熊本県や高知県で肥育されてきた「赤牛」に外国種との交配が組み合わさり、その進化が感じられます。
    成長が早くて大人しい性格も魅力で、口に運ぶとしっとりとした食感が広がります。
  3. 日本短角種
    東北地方が主な肥育地となる日本短角種。赤身が豊富で柔らかい肉質が特徴です。
    南部牛にイギリスのショートホーン種という異色の組み合わせがこの品種を生み出しました。
    手間がかからず成長が早く、放牧に向いているのもポイントです。
  4. 無角和種
    山口県阿武郡で誕生した無角和種は、赤身が多く、成長が早く歩留まりも良好。
    在来種とアバディーンアンガス種の交配により、独自の特徴を持っています。

これらの品種が組み合わさり、国内で愛されているのが「和牛」と呼ばれる牛肉です。
それぞれの個性を楽しみながら、牛肉の奥深い世界を探求してみてください。

「和牛」について解説をしましたが、加えて1点お伝えしたいことがあります。
実は海外で出回っている「Wagyu」は、必ずしも日本産とは限らないのをご存知でしょうか?

和牛の厳格な管理体制

まず、和牛は日本国内でもっとも厳格なトレーサビリティ制度のもとで育てられています。
すべての個体が血統を証明し、品質管理が厳しく行われているのです。
これにより、消費者は安心して最高品質の和牛を楽しむことができます。

「Wagyu」ブランドの広がり

和牛の魅力は日本国外にも広がり、特に「Wagyu」は世界中で人気を集めています。
しかし、ここで要注意な点があります!
海外で「Wagyu」として流通している牛肉のほとんどは、実は日本産ではありません。
例えば、オーストラリアやアメリカで育てられた牛の肉が「Wagyu」として売られていることがあります。

海外での「Wagyu」の歴史

海外での和牛の歴史は1990年ごろから始まりました。
その後、オーストラリアが日本よりも先に「Wagyu」の名を商標登録し、海外産の「Wagyu」ブランドが誕生することになりました。
つまり、海外で見かける「Wagyu」は、日本の風土で育まれたものとは異なる可能性があるわけです。

旅行中の注意点

海外旅行で美味しい「Wagyu」を見かけたときは、一度原産地を確認してみましょう。
日本で味わう独特の風味や質感を求めるなら、やはり日本産の和牛を選ぶのが確実です。

和牛の世界は奥深く、知れば知るほど楽しさが広がります。

いかがでしたでしょうか。
今回のブログでは「和牛」に関して詳しく解説をさせていただきました。
一言に牛肉と言っても、部位だけでなく品種も豊富です。
特に「和牛」と呼ばれる高級な品種は、選ばれた4品種しかいないと言う事実には驚きです。

焼肉大伍では、ご紹介した「和牛」の中の1種である「黒毛和牛」のさまざまな高級部位をご用意しております。
噛まなくてもとろける食感や甘み、脂が溶けて溢れ出す旨みなど、是非一度ご堪能ください。
当店のご予約は下記ボタンからもお受付しております。
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